競馬新聞には馬柱(うまばしら)というものがあります。初心者にとっては理解できるようになるまでが本当に一苦労です。しかし一旦理解してしまうと、馬柱をサラッと眺めただけで、そのレースの方向性のようなものが瞬時に分かったりします。例えば、本命寄りか穴寄りか、前残りか差し切りか、などです。予想が波に乗ってくると、馬柱を一瞥しただけで勝つ馬をピンポイントで見分けられる事も無きにしも非ずです。馬柱を敬遠せず、読む努力をしましょう。
なお、新聞各社で記載方法にばらつきがありますので、できるだけ同じ新聞を買い続けましょう。継続は力ですよ。
ちなみにこの馬柱は、ヴィータローザが平成18年度の中山金杯を勝った時のものです。7番人気でぶっこ抜いて穴をあけてますね。スローの割に上がりタイムが遅いのが妙です。おそらく力の要る馬場だったのでしょう。などと知った顔をするのはやめます。適当な見解ですから。しかし馬柱のたった1コマですら、このように様々な妄想ができるくらいの情報が詰まっているのです。活用しない手はありません。
※東スポの馬柱を参考にしましたが、他の競馬新聞も大体同じような構成になっています。
それでは簡潔にデータの説明に移りましょう。

重要なのはもちろん開催競馬場。それぞれの競馬場による特徴はやはりあります。
また開催日も重要です(上の画像データで○に囲まれた数字です)。その競馬場での開催前半と後半では、芝の傷み具合がまるで違ってきます。開催前半は逃げ・先行馬、後半は差し・追い込み馬を狙うのはセオリーです。それでもしかし、競馬ではごく当たり前のように逆のことが起きるから難しいのです。
それらを踏まえ、同競馬場の連続開催も充分考慮していきたいものです。

レース条件ならびに着順は大変重要です。その馬が、どの条件のレースに出走し、どのような着順であったか?というのは、その馬の力量を測る貴重な情報になります。

芝とダートは見間違えないように注意。
内回り、外回りといったものはレース展開にも影響を与えると言っても過言ではありません。例えば内回りよりも外回りの方がカーブが緩やかなため、差し馬などには向く、と言われております(あくまで一般論)。
また仮柵を設置し、AコースからBコース(あるいはBからCなども同様に)への変更なども同じことが言えます。先週まで内ラチ沿いの芝がボロボロだったのに、今週から内ラチから数m外側への仮柵設置により、傷みの少ない芝の上での競争が展開されるのですから。つまり、このA・B・Cといった記号は、実質内ラチの場所のことに他なりません。重要です。
なお、私は比較的タイムを軽視する方だと思います。(※関連ページ 「タイム(時計)についての簡単な考察」)

競馬においてのジョッキーの役割、あるいはレースそのものへの貢献度などといったことはいろいろなメディアで拝見しますが、ここでは深入りするつもりはありません。あえて私なりの騎手観を申せば、予想においての騎手への比重は年々重くなりつつある、それもG1レースなどの大舞台になればなるほど重視する傾向があります。
ハナ差、アタマ差、1馬身、2馬身などなど、着差にもいろいろありますが、重要です。勝ちっぷり、あるいは負けっぷりというものも、その馬の力量を測る重要な手立てだと思うのです。

そのまんまですね。あえて何かを付け加えるならば…。
ゲート(枠順)による有利・不利。これは確かにありますからね。その馬の脚質やら競馬場の形態によるものまで、ゲート(枠順)の影響は考慮するに値します。
馬体重の推移も見ておくにこしたことはありません。+20kgだったとしても許容範囲かそうでないのか。体が戻っただけということもあり得ますしね。

私は、馬名欄などによく書いてある「脚質」は当てにしません。この項目の「通過順」と「騎手」、その他諸々で判断します。全くの見込み違いもよくありますけども。
上がり3ハロンタイムはあまり気にしません。走破タイムよりは気にしますけど、でも、競馬においてのタイム(時計)は、競馬場・レース展開・馬場状態・レース条件などなどの要因が大きく作用し、参考にしたくてもできないのです。

ペースです。大事な要素っぽいのですがあまり活用していません。まぁ、ペース(展開)が向いた、あるいは助けられた、といったようなことを考えることはできます。反対に、厳しいペース(展開)なのに踏ん張った、とかですね。
また競馬新聞では馬柱欄のスペースに限りがあるため長い馬名は途切れていることがよくあります。競馬に精通すれば問題ありません。
他にも「B」マークが記入されていればブリンカー(矯正具)着用の印ですし、新聞によってはスタート直後の3ハロンタイムを載せたりするなどして、個別化を図っています。
自分の好みに合う新聞を探してみましょう。
但し、ここで注意です。馬柱のどのデータを重要視するかというのは各人それぞれでありまして、それは各人の試行錯誤の結果でもあります。つまり、馬柱と日夜格闘して辿り着く境地とでも言えばいいのでしょうか。そんな大袈裟なものではないにしても、是非みなさんには馬柱と格闘する楽しさに触れて頂きたいと心から願うのです。
しかし、その辿り着いた境地が必ずしも正しいとは限りません。誤った方向へ逸れてしまう事も一度や二度では済まないでしょう。私とて、未だに試行錯誤の連続です。
馬柱は1コマ1コマも大事ですが、全体像も極めて大事だと思うのです。もう少し具体的に言えば、近5〜6走全体から漂ってくる匂い、さらには全馬柱からのなにがしかの雰囲気。
なんとも説明し辛いですが、重要ではないかなぁと思う次第であります。
競馬と格闘するにあたり、人間の直感力とでも言うべきものの偉大さを思い知らされます。直感すなわち当てずっぽうの山勘ではありません。直感とは、「経験に裏打ちされた閃き」とでも申せましょうか。匂いや雰囲気を掴み取る感性が大事かなぁ、などと最近は思っております。
初心者でも分かりやすい、馬柱の見方 終わり